カンボジア旅行記 2日目午後

アンコール・ワット観光 プノン・バケン丘からの夕日鑑賞 アプサラダンス



さあ、メインのアンコールワットです。
着いてまだ半日しか経っていないのに、1日分は動いた気がします。

今までの遺跡もそうでしたが、歩いていると子どもが
「オネエサン、一ドル。ゼンブ一ドル」
寄ってきます。
この国は1ドルで一日生活できるそうです。



中には
「キレイナオネエサン、一ドル」
と言う子も居て、どこで覚えたのって感じなのですが。
でも、欲しいものないし…
ごめんなさい、と先に進みます。



「オバサン、一ドル」
というのは完璧、無視!!



参道は人でひしめいていました。
あらゆる国の言葉が飛交っています。


暑いよ〜。




人でごったがえってる参道を、暑さでフラフラしながら歩いていくと…







⌒ヽ(*゜O゜)ノ スゴイッ!!!





ガイドブックで見る写真と一緒だ〜!






日本の平安時代〜室町時代、こんな壮大な建築物を作るなんて、何者?
いや、王様なんだけどさ。
住むために作ったんじゃないってのがすごいなあ…



アンコールワットは「寺院のある町」という意味。
スーリヤヴァルマン2世が、死後の幸福を願って、ヴィシュヌ神に
世界最大の寺院を捧げることを誓い建立。
葬儀のための寺院なのです。


まずは第一回廊へ。
100人の王子と5人のいとこが争っているレリーフが
ずーーーーーと、ずっーーーーーと続きます。
昔はここは触れたようですが、残念ながら今は
ロープが張られています。



「地震来たら崩れますか?」
とガイドさんに聞いたら
「はい、崩れます」
とあっさり答えてくれました。
年々、崩れてきているので、そのうち入れなくなるかも。
とはガイドさんの言葉。



所々、切り抜かれた穴があり、聞いてみると
フランス政府が研究のために切り抜いた、との事です。
この後の説明は、暑さのため朦朧となってて あんまり覚えてません(^^ゞ

だって本当に暑いんだもん。

説明するポイントは、どこの国の観光客に対しても同じ場所。
みんながそこに集まってるから、人の集まりで暑い。
人混みから抜けた場所で聞こうとしたら、直射日光の当たる場所しかない。
とにかく、どこに行っても暑い!





江戸時代、日本人として最初にアンコールワットに足跡を残した
森本右近太夫一房の落書き。
この時代の墨が残っているってのがすごいです。
ポルポト時代に塗り潰されました。
日本人がダメという訳ではなく、外国語がダメなそうです。



さあ、次は有名なあそこです。
第三回廊への階段です。
ひぇー。
落ちたら確実に死にそう。



傾斜45度。
神々の住む場所に人間は軽々しくは近づけない、という意味だそうです。



スキー場でも傾斜45度って初心者コースじゃないよ〜、と意味不明な
呟きが私の口から…
でもここまで来たら、登るでしょう。
ガイドさんは
「下りる階段のある南で待ってます。気をつけてくださいね」
とニコニコしながら見送ってくれました。



足だけでは足りません。
手を使って、四つんばいです。
途中で下を向いたら、もうだめです。
あまりの急斜面に眩暈が…





上は、登っただけの事はありますね。
しっかし、こんな高い場所によく装飾したものだわ。
と感心しつつも、さっさっと見て降りないと、夕日を見なければいけないので、 
みんな同じ時間に下り始めるから、帰りは激混みになります。
たまーにスカート穿いたお嬢さんを見かけるのですが、
どうやってあの急な階段を登ったのか不思議。



一通り見て、下に下りる手すりの付いた階段まで行くと、
かなり並んでいます。
なんだか、テーマパークのようです。
急ぐ人は登ってきた階段を降りますが、そんなの無理!
落ちるわ!



後ろは日本人のおばちゃん建でしたが
「昔、登ってきた場所から降りたガイドさんが
落ちて死んだらしわよ」
「あの人たちは慣れてるからって油断があったのよ。
私たちは慎重に降りるから、大丈夫よ」
なんて話をしていました。






帰り際、お坊さんが大勢の観光客に囲まれて
アンコールワットをバックに撮影大会になってました。
階段でも思いましたが、あそこが絶叫マシーンの乗り口で並ぶ人で
お坊さんはミッキーマウスって考えたら、やっぱりテーマパークだ。



こんなアホな事を思いついたのは、暑さで頭が働いてないからです…





プノン・バケンという丘に登り、サンセットを見ます。
これが道?
って山道を10分ほど上ります。
ここでもパス必要。
前は別の道があったようですが、崩れてしまったとの事。
ゾウに乗って頂上まで行けますが、歩いて登りました。



通りかかった売り子の子どもから絵葉書を一組購入。
それを見てた他の子が走ってきたので、
「ごめん、これだけでいいから」
と、取り囲まれる前にさっさっと登ることに。
今までで、一番しんどい〜。



ここにも遺跡がありますが、もうダメ。
登れない。
だけど、日の入りまで1時間もあるので、することもないから
しばらく休んで、登ってみました。



こんなに人が居たんだ、ってほどの人が遺跡の上に居ました。
ビューポイントだからねぇ。
もし日本だったら警備の人とかが居そうですが、そんな人は見当たりません。
遺跡の端に座って、足をブラブラさせてる人も居ますが
柵なんて勿論ないです。



ジャングルの中から、アンコールワットの先端が覗く様子は
すごく神秘的でした。
多分、サンセット見てからこれだけの人が遺跡から降りたら
時間かかるよね、と先に下りる事に。



要は私も友だちも、来たからには見て帰ろう、ぐらいの気持ちで
見れても見れなくても、どっちでもいいって感じ?



登ってきた道を降りようとすると、パスをチェックした人が居て
向こうから降りろ、とのジェスチャーされたので
もう少しゆるやかな坂道を降りかけた途中の、少し開けたところで
サンセットを見ることに。



が、しか〜し。
厚い雲でどうやら太陽は隠れてしまいそうだ。
なので、居ても仕方ないから降りる?と話していたら
上のほうから、ものすごい勢いで女の子が駆け下りてきて
「危ないなぁ」と思っていたら、思いっきりすっころんで
一回転したのです。
たまたま岩とかない場所でしたが。
なんでまた…
どうやら怪我もないようで、良かったよ。



丘を降りてトイレに。
パスがあれば無料です。
でも電気付いてなくって暗い〜。
懐中電灯持ってきてたんだ、とバックを探ってたら
騒いでる声で分かったのか、係りの人が電気を点けてくれました。
最初から点けろよ。



早めの行動のために、時間が余ったので
予定にはなかった土産物屋に寄る事に。
タイ産やらベトナム産のお菓子はあるけど、
カンボジア産がないなぁ、とガイドさんに聞くと
お菓子は全て輸入で、唯一「アンコール・クッキー」だけが
カンボジアで作られているそうです。



夕食はアプサラダンスを見ながらの、クメール料理のバイキング。
半分屋内で、半分屋外のような、なんか不思議な建て方のお店。
席はステージから微妙に遠い…
クメール料理って、タイほど辛くなく
ベトナムほど香辛料臭くない感じです。



飲み物はLEMON JUICE 1.5ドル。
レモンというより、ライム味?
喉渇いていたんでもう一杯、今度はPAPAYA JUICEを。
こちらは100%のフレッシュジュースだったので3ドルと高め。
でも日本での事を考えたら、安いね。



隣のテーブルは若い女性の4人組み。
そういえば、アンコールワットでは、若い女性同士の組み合わせって
少なかったかも。
カップルか、おば様のグループが多い気がします。



アプサラの踊りは、神への祈りとして捧げられたり、
王宮のお祭りで踊られるものです。
日本で言う「神楽」みたいなもの?
ゆるやかな音楽なので、最後は寝そうになりました(^^ゞ



ポル・ポト時代にアプサラダンスの踊り子の9割が、
処刑されてしまったそうです。
こうやってご飯食べながら見るなんて、ほんの数十年前には
考えられない事だったのですね。
平和って良いなぁ…



途中で暑いからか演出なのか、ステージに近い前のほうの席には
細かい水というか霧のようなものが、かなーり降り注いでいました。
後ろの席は水分が少し風に流れてきたぐらい…
隣の女性グループが、
「ここって水飲んだら危ないって言われてるよね。
あの水って平気なのかなぁ」
と騒いでいて、私たちも納得してしまいました。
取りあえず、私と友だちのお腹は旅行中大丈夫でした。



ご飯の後はマッサージ。
街灯のない道を進むので、どこへ連れて行かれるんだろう、と
ビクビクしてたのはここだけの話。
変なところには連れて行かれないのは分かってても、
真っ暗な道なので…



1時間20ドル。
私らにしてみたらすごく安いけど、現地価格ではかなりの値段。
ガイドさんとはここでお別れ。
なのでこそっと、「チップはいりますか?」と聞いてみた。
「良かったら上げてください。1ドル程度です」



気持ちよかったぁ♪
終わってジーンズ穿いたら、少し緩くなっていました。
靴も、剥くんでたのが嘘のようにすんなり入るし。



明日はサンライズのため5時15分集合。
早起き頑張ろう




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