旅行記1日目


当初の予定地はロンドンの筈でした。
去年にトルコへ行った時の添乗員さんオススメの国で、 すっかり行く気になっていた私と、同行者友人Kさん。

が、しかし…
如何せん、旅費が高い。
高いうえに、原油高騰で燃油サーチャージ料もどえらい金額に。

ど〜しようかな〜と旅行会社のサイトをつらつら眺めていると、6日間の短期間の チュニジアを発見。
しかも旅費もロンドンより安い…

チュニジアとは、どこぞや?
大まかに言うと北アフリカ。
地中海に面し、アルジェリアとリビアの間に位置します。
地中海を挟んだ向こう側はイタリア。

Kさんに話を持ちかけてみると、最初は難色を示していたもの、ロンドンの値段の高さと、 チュニジアにはカルタゴがあるのでOKとの事。
カルタゴとは?
紀元前814年フェニキアの女王エリッサが建設。
建国には逸話が残っています。

お金持ちのだんな様(伯父)と結婚したエリッサ。
父親の遺言で、共同で国を治めるはずだった兄に王位を狙われ(ついでにエリッサの財産も) だんな様を殺されてしまいます。

エリッサは流れ着いた国の王様に、雄牛の皮で覆えるだけの土地を請います。
王様は、そのくらいの土地ならよかろうと。
エリッサは牛の皮を細く刻んで長い縄を作って、その縄で囲んだ広い土地を貰ってしまったのでした。

このエリッサ女王様、知性はもちろんのこと、噂では美貌をも兼ね備えた女性だったそうですよ〜
いつの時代も、男って美女に弱いんやね((┗┓( ̄∀ ̄)┏┛))


ローマがカルタゴの支配地であったシチリアを占領したのが、第1次ポエニ戦争。
この戦争により、カルタゴは400年間のシチリアでの権益のすべてを失ってしまうのでした。
後にカルタゴは、ローマへの賠償金を捻出し、国力の回復をはかります。

第二次ポエニ戦争、別名ハンニバル戦争。
この戦争で、あの有名なハンニバルが出てきます。
象を含めた巨大な軍隊を率いて、スペインを北上。
でもこの像、扱いにくくて役に立たなかったそうです…

大半の軍を失いながらも、イタリア半島に入ったハンニバルは次々と勝利。
が、ローマの英雄スキピオがハンニバルの居ないカルタゴ本土を攻撃。
帰国を余儀なくされたハンニバル軍はザマで敗北してしまい、戦争はローマの勝利。

そして、カルタゴが滅亡した、第3次ポエニ戦争。
カルタゴの町はローマにより、破壊されつくしました。
土地に塩を大量にまき、草木も生えぬようにして、 カルタゴが二度と復興しないようにしたのでした。
捕虜になったカルタゴ人は、全員奴隷として売られてしまいます。
なので、フェニキア人の遺跡はほとんど残っていないのです。

蛇足で。
ローマの英雄スキピオは晩年、公金横領の疑いを掛けられ、表舞台から姿を消します。
陥れたのはマルクス・カトー。
歴史では大カトーで、登場。
紀元前183年、スキピオ死去。

ローマ軍がビティニアの王に、ハンニバル引渡しを要求。
それを知ったハンニバルが毒を飲み自害したのも、紀元前183年です。


当初予定していた旅行の催行予定日が、確定人数に足りず中止。
なので、催行決定になっていた日を選んだのですが…
去年に続いてACCESSの夏ツアーと、 また重なってしまいました(ToT)
ACCESSライブ、断念。

旅行で使うのは、カタール航空。
羽田〜関空間は無料です。
それもあって東京在住の友人Kさんも、チュニジアに心が動いたのです。

今回は、申し込みしていたロンドンから手数料掛かる前に、チュニジアに変更。
チュニジアも日にちを変更、と色々と変えたのが悪かったのか…
出発1週間前、友人Kさんから「日程表が届いたんだけど、羽田〜関空間の飛行機のチケないよ?」
とのメールが。
エエエエェェェェェェェ!!!!Σヽ(´゚●_゚`,,)ノ

友人Kさんが旅行会社に問い合わせたら
「申し込み時に、必要ないとおっしゃいましたので。記録にも残っています」
ときっぱり言われたそうです。
記録に残っているって、ど〜ういう事?

私、申し込みした時、同行者は東京だから無料のプラン付きますよね、ってちゃんと確認したのに。
受付の人もパンフ見ながら「大丈夫ですよ」って言ってたのに。
旅行代金払い込みの時にも、飛行機の時間が決まったかどうか、聞いたのに。
何でや?

旅行会社に連絡取って、再度調べてもらったら、結局は旅行会社の手配違い。
無事に羽田〜関空間のフライトは押さえてもらえたけど、心臓に悪い〜。
ひたすら旅行会社は「出発前に申し訳ありません」と私に謝ってきたけど、私じゃなくって、友人Kさん謝れ!


旅行一日目。
関空発の飛行機は00:25予定。
関空集合は22:25。
なので出勤して仕事してました。

定時20分前。
上司や同僚から帰っていいよ、と言われ、会社をダッ〜シュ。
途中、列車事故もなく、3時間掛けて無事に関空着。

今回は、友人同士の参加は私たちと、もう一組だけ。
他は一人旅多数、と家族やご夫婦での参加。
一人旅応援企画で、一人部屋料金が安いからみたいです。







会社を出てから何も食べていなかったので、税関を通って開いていたお店で腹ごしらえ。
関空内のコンビにで何か買っても良かったんだけど、気持ち的に税関を先に通りたかったので。
飛行機に乗ってからの機内食を考えて、深夜のため少ないメニューの中から、 軽目に『ナンサンド』




夕食 牛肉とマッシュルームのラグー


朝食 ほうれん草のフリタータ


ドーハ〜チュニジア間


大阪からドーハまでは12時間。
相変わらず寝つきがよく、一回目の機内食を食べたとたん、記憶なし…
途中、サンドイッチか何かを配りに来てくれたんだけど、食い気より眠気が勝りました。


飛行機の中から見た夜明け。





ドーハには定刻よりも、1時間早く到着。
タラップ降りたとたん、暑!(;´д`)ゞ アチィー!!
飛行機のエンジン熱のせい?
それとも、ドバイだから?

ドーハ空港はすべてバス移動。
延々とバスに揺られます。
乗り継ぎのために、早く着いてもする事ない…
ショホショボの免税店を見て廻り、後は座ってひたすら時間待ち。

ようやく搭乗時間。
またもやバスに揺られます。
周囲はすっかり明るくなっていました。

ドーハからチュニジアまで5時間。
またまた機内食〜。

飛行機を降りる前にトイレに行っとこう〜、と思ったのが大失敗。
というか、選んだトイレが大失敗。
こ、香水臭い!
ほのかに香れば、いい匂いなんだろうけど、臭い!
なんか臭いが充満してる…。

すぐにトイレを出れば良かったんだけど、別のトイレに並び直すのが面倒くさくって…
失敗した〜。
全身に香水の臭いが纏わりついて、初めて海外へ行った時以ぶりに、飛行機に酔いました。
客室乗務員に水を何回も貰っていたら、最後には「大丈夫?」って聞かれましたもん。

よろよろとチュニス空港に降り立ち、新鮮な空気を肺に入れ、 両替や荷物待ち等々をしている間になんとか復調。
空港出ると、即観光開始。
まずは陶器で有名な、ナブールへ〜。


ドライブインのような場所でのトイレ休憩。
トイレチップは気持ちでいいそうで、出さなくてもいいけど、 出来れば出してあげてください、とのバスの運転手さんからのお願いアリ。
日本円で20円前後。

小腹が減っていたので、ちょこっとしたお菓子とパン購入。
しばらくすると、ガイド氏がこの地方でしか食べれない、TABOUNAというパンを ひとちぎりずつ差し入れてくれました。
私、さっきパン食べちゃったよ(⌒_⌒;


TABOUNA bread
ホットケーキを固くした感じ?

テラコッタのオープンでナンのように、貼り付けて焼くそうです。
美味しかったですよ。
思わず「good」とガイド氏に言うと、さらにひとちぎりくれました。
お腹いっぱい…

陶器は持って帰るの大変だし、あんまり興味もなかったので見るだけ。
市場で自由行動になったのだけど、商品に定価はあってないようなもの。
値切り交渉に慣れていない日本人には辛いよ…
一つ買うにも、気力と時間が必要。
おまけに暑くて集中できない´´(;´ρ`A)アツイ…


町のシンボル、陶器のオレンジパフェ








次はリゾート地、ハマメット。
歴史に名の残る芸術家たちが、愛した場所だそうです。
ここには、要塞(カスバ)が残っています。


お菓子の屋台。





リゾート地なので、海岸には海水浴客が一杯。
でも日本のように、海の家のようなものはないですね。
レストランはありましたけど。





要塞の周辺の道は狭いです。
攻め込まれた時のため?
道にはみ出しておみやげ物を並べているので、更に狭いです。


要塞(カスバ)の上からの写真。





要塞(カスバ)は入場料を払えば入れます。
写真を撮るには+1ディナール。

基本的、こちらの人は紙幣を嫌がります。
ゾロゾロと団体で行くときには、お釣りのないようにきっちり払ったほうが、スムーズに入れます。
ついでに、ここはトイレ料込み
周辺に公衆トイレもありますが、チップ必要。

入場料払っただけのことはあります。
高い場所から見ると、本当に綺麗です。








そろそろお腹が空いてきた…
夕食タイム。

合席になったのはご夫婦での参加者。
着ているTシャツがどこかの遺跡の名前入り。
只者じゃなさそう…

話を聞いていたら、すごいです。
ケニア、ナイロビ、ナスカの地上絵、マチュピチュ等々、行ってる場所がすばらしい。



ファテマの手。中身はじゃが芋((美´〜`味))モグモグ


サラダ


まぐろのソテー
味付けはなし…


食事の後はホテル。
変な造りで、部屋にたどり着くのが一苦労。
ウロウロしていたら、通りがかった従業員が教えてくれたけど、 この人に出会わなかったら、部屋まで辿り着けなかったかも…





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