カンボジア旅行記 出発前〜1日目


寒い季節に、寒い国は平気な私。
でも暑い季節に暑い国は溶ける!
なのに、恐ろしいほどさくさく決まったアンコールワット観光。



英会話で一緒の人から「タイ行き、関空の夜中発があるよ」の一言に
1日会社を休まなくていいので、乗り気に。



私も友達もお盆期間中は出社のため、別の日に代休が取れるので
比較的安い日に旅行できるんです。
でも夏休み時期なので、飛行機の席の残数は少なかったし
タイは乗り継ぎのみで観光出来るツアーは取れませんでした。



申し込んだのは、旅行決行日の一ヶ月ちょっと前。
キャンセル料の掛かるギリギリ直前でした。



4日間コースで、関空22時半集合、翌日1時出発の機中2泊含む)の強行軍。
確かに私もアンコールワットは、行った人から「良かったよ」と
聞いていたので、興味はありましたよ。



でも雨季の夏ですか!
大丈夫なのか、私?



カンボジアへは、2006年現在では直行便は飛んでいません。
タイかベトナムまで行き、そこからの乗り継ぎです。
燃油サーチャージは2カ国に跨るので、しっかり2カ国分取られました。
高すぎるよ〜。



旅行先が決まれば、その国の事を調べますよね。
カンボジア、もしくはアンコールワットのみのガイドブックが
ないんですよ…
探せばあったのかもしれませんが、本屋に置いてある大抵のガイドブックは、
ベトナム・アンコールワットか、タイ・アンコールワットでした。
「地球の○き方」は別名「地○の迷い方」と聞いていたので
最初から選択肢に入ってませんでしたし(⌒_⌒;



ネットや図書館でカンボジアに関しての事柄を調べてみたのですが、
何て言うか、色々とショックを受けました。
カンボジア=地雷、ポル・ポトぐらいのイメージしかなかったのですが…



00-14才 : 45%
15-64才 : 52%
65才〜 : 3%



これは1999年のカンボジアの人口構成です。



1975年4月〜79年1月までの3年8ヶ月の間のポル・ポト時代に
100〜200万人が死亡したとされていて、
政権奪取時の総人口が約700〜800万人だったと推定されるため、
ポル・ポト時代には人口の約13〜29%が亡くなったと推計されています。
この65歳以上のパーセンテージ、かなりショッキングな統計だと思いませんか?
気のせいか、町ではあまり老人の姿を見ませんでした。



学生時代の世界史の授業で、このポル・ポト政権が出てきて
やたら詳しい頭のいい男の子が説明してたのですが、
落ちこぼれ組の私らは「誰?それ?」状態でした。
あれから数年?(⌒_⌒; 経って、まさか授業で習った国に行くなんて。



一緒に行くのは、学生時代からの友人なので
「○○先生の歴史の授業中に△△君が、ポル・ポト政権の話して
先生もやたら熱心に授業しなかった?」
と聞いたら、彼女は日本史選択でした…





さて、旅行準備に話を戻します。



カンボジアは入国にビザが必要。
私にとって、初のビザ申請です。
大使館か領事館に、平日の午前中に行かないとダメらしいのですが…
そうでなくても旅行ですでに休みを取っているのに、更に領事館へ直接行くために
平日休むなんて、とても無理。



現地に着いてからでも出来る、と聞いていましたが不安…
いちゃもんつけられて、不当な手数料を請求されたりするそうです。
今回、私たちには関係ないのですが、特に陸路からの入国すると
ひどいみたいです。
って事で、旅行会社に頼みました。
当たり前ですが、手数料高!!



旅行会社から電話があり
「遺跡入場証に顔写真が必要なので、ご用意ください」
サイトで調べていると、現地で無料で撮ってくれると書いてあったのに…
何故?
団体行動なので、一人ずつ撮ると時間がかかるから先に用意しといて
欲しいとの事でした。
ビザ申請の時に撮った写真の余りを、指定の大きさに切りました(⌒_⌒;



次はお金ですね。
カンボジアの通貨リエルは日本では外貨両替できません。
が、どちらかというとドルの方が使いやすいようです。



関空の外貨両替は日によって閉店時間が違うようですが、
事前にインフォメーションに確認すると、旅行当日は
23時まで開いているとの事。



会社帰りに関空行って、両替は時間的にきついかも。
日本で両替しようと思っていたら、7月の北朝鮮のミサイル発射で為替市場混乱。
ゲッ、変動してる…
113円だったのに、115円?えっ、116円台?
もうちょっと様子見なければ〜。
と、毎日外国為替レート表見てました。




17日、仕事が終わって関空へ。
集合時間は午後22時半〜23時の間。
ギリギリ一応、今日が旅行一日目です。



大坂から天王寺まで行き、乗り換えて関空へ行く予定だったのに、
なんと京都〜茨木間の人身事故の影響でダイヤ乱れまくり。



新幹線の中でその事を知ったので車掌さんに
「一番早く関空に着くにはどうしたらいいですか?」と聞くと、
新大阪駅で聞いたください、と言われ、新大阪駅に居る駅員さんに聞くと、
在来線乗り場の係りに聞いてくださいとぐるぐる回され、
「関空快速も京都から来ますし、はっきりと言えません。「はるか」が来れば
それに乗れば確実です」との回答。



地下鉄で難波まで出て、南海電鉄のラピートに乗ろうか、と言っていたら
遅れていた「はるか」がたまたま着いたので、それに乗って一安心。
「はるか」は新大阪から関空まで乗り換えなしなので、楽なのですが
特急券が必要なので、のっけから余計な出費をしてしまいましたよ。



22時半過ぎに無事に関空着。
さすがに夜中近くになり、便数が減っているので
正月の混雑が嘘のように閑散としています。



ロンドンのテロでアメリカの航空機は手荷物検査が厳しくなりましたが、
私たちが行くのは東南アジア〜。
しかも大坂発。
普通のチェック体制の厳しさでした。



乗り継ぎがあるので、万が一荷物が積み残された場合の事を考えて
1泊分の着替えは機内持ち込み荷物の中へ。
アメリカの航空機と違い、手荷物の持込はOKでした。



2時間ロビーで待ちます。
免税店もカフェももう開いていないので、小腹を空かせたままひたすら待ちます。
友達が、非常食にと持ってきたパンを半分分けてくれました。
ありがたや、ありがたや。



食べてしまうと、する事がない…
最初はソファに上半身だけ倒して寝てましたが、
そのうち人の居ない待合場所を見つけて、靴を脱いで寝転がってしまいました。
女、捨ててます…





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